「自然言語処理って名前からして難しそう…」と感じていませんか？
でも実は、私たちが日常で使っている“言葉”をコンピューターが理解できるようにする技術なんです。この記事では、そんな自然言語処理について、難しい専門用語をできるだけ使わずに、ざっくりと説明していきます。
自然言語処理とは？まずは超シンプルに説明
自然言語処理（NLP）を理解する上で、まず初めに知っておきたいのが「自然言語」です。
ここでは「自然言語」と「自然言語処理」の違いについて紹介します。
自然言語＝人間の言葉
「自然言語」とは、英語や日本語など、私たち人間がふつうに使う言葉のこと。
つまり「こんにちは」や「ありがとう」といった会話文も、「天気予報を見せて」みたいなお願いも自然言語です。
自然言語処理＝コンピューターが人の言葉を理解する技術
自然言語処理（NLP: Natural Language Processing）とは、人間の言葉をコンピューターが理解・分析・応答できるようにするAI技術の一種です。
たとえば、SiriやAlexaが「明日の天気は？」と聞かれてちゃんと答えてくれるのは、この技術のおかげです。
自然言語処理は「言葉を使うAI」の要
自然言語処理は、AIの中でも「言葉を扱う」分野に特化しています。
文章を読んで意味を理解したり、質問に答えたり、文章を要約したりと、あらゆる“言語に関する作業”がここに含まれます。
AIと自然言語処理の関係性をざっくり把握しよう
「自然言語処理ってAIとは違うの？」という疑問はとても自然です。
実際には、自然言語処理はAIという大きなジャンルの中の1つの分野。ここでは、AIと自然言語処理がどう関係しているのか、できるだけイメージしやすく説明します。
| 項目 | AI（人工知能） | 自然言語処理（NLP） |
|---|---|---|
| 主な役割 | 「人間のような思考・判断」を実現する技術全体 | 「人間の言葉を理解・処理する」技術 |
| 活用される場面 | 自動運転、画像認識、ゲームAIなど多岐にわたる | チャットボット、音声アシスタント、翻訳など |
AIは「人間っぽいこと」をする技術全般
AI（人工知能）とは、人間のように考えたり、学んだり、判断したりするコンピューターの仕組み全体を指します。
その中には、画像を認識するAI、ゲームを攻略するAI、データを分析するAIなど、さまざまな種類があります。
自然言語処理はAIの「言葉担当」
自然言語処理は、AIの中でも“言葉”に関わる作業を専門にする分野です。
人間の話す言葉や書いた文章を読み取って、意味を理解し、必要があれば返答もする。そんなコミュニケーション能力を自然言語処理あg担当しています。
「自然言語処理」は「AIの一部」
図でたとえると、AIという大きな円の中に、自然言語処理という小さな円が入っているイメージ。
だから「自然言語処理＝AIの一部」と覚えておけばOKです！
身近なところで自然言語処理が使われている例
「自然言語処理って、実際どこで使われてるの？」という疑問はとても多いです。
実は、あなたが毎日使っているアプリやサービスの中にも、自然言語処理はしっかり入り込んでいます。ここでは、すぐに思い当たる実例を紹介します。
スマートスピーカーや音声アシスタント
Siri、Googleアシスタント、Alexaなどの音声アシスタントは、自然言語処理の代表例です。
あなたが話しかけた言葉を「聞き取り→理解→答える」一連の流れすべてにNLPが活用されています。
チャットボットやカスタマーサポート
企業の問い合わせ窓口でよく見る「自動応答チャット」も自然言語処理の成果。
ユーザーの質問を理解し、適切な答えを瞬時に出すことで、サポート対応の効率を大幅に高めています。
翻訳アプリ・文章校正・検索エンジン
Google翻訳やDeepLなどの翻訳アプリ、文章のミスを指摘してくれる文法チェッカーも自然言語処理の一部。
また、Google検索で質問を打ち込むと的確な回答が返ってくるのも、NLPによってクエリの意味を解析しているからです。
まとめ
ここまで読んできて、「自然言語処理って、なんとなくわかってきたかも！」と感じていればOKです。
最後に、要点をざっくり復習して、スッキリ頭に入れておきましょう。
今回のまとめ
- 人間の言葉（自然言語）を、コンピューターが理解・処理・応答できるようにする技術のこと。
- AIという大きな技術カテゴリの中で、「言葉」に特化した分野が自然言語処理。
- スマートスピーカー、チャットボット、翻訳アプリ、検索エンジンなど、普段の生活の中で知らずに活用している。
